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外商部員59号の日記

フライトシマーの備忘録。都市開発、シミュレーションゲーム、コスプレがすきです。

「飛行少年 2604年10月号 "君らの力で勝ち抜け、航空決戦"」を読んだ

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大戦中の雑誌について云々語るだけでハードルが高いのに、その中でも「航空朝日」は特段内容が専門的過ぎて難しいのでは?という意見が寄せられたので、今回は戦時中の子供向け雑誌から話題を選びたいと思う。この「飛行少年」という本は大日本飛行協会という団体から出ていた書籍で、若い人を航空兵に育て上げるようなコンテンツをメインに書いているようだ。

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裏表紙とかもろにオンライン飛行機対戦ゲームのTIPSみたいなのが書いてるし・・・

というわけで読んでみたいと思う。

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ページをめくると、派手なグラビア(カラー)イラスト。炎上する敵爆撃機の図や、米英の新型機に関する解説、飛行が人体に与える影響を示した図がある。

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さて、本文「戦闘機の話」(連載物らしい)

「少年飛行兵を志すお友達に、その動機を尋ねてごらんなさい。きっと"僕は戦闘機乗りになって、にくい米英の奴らを叩き落としてやるんだ"と答えるに相違ありません。」

初めからぶっ飛んだ文章が載っている本なのである。一方で重兵装を搭載するようになったり、高高度飛行を可能としていること、駆逐重戦闘機の登場にも触れており感情論だけで動いているのではないようだ。

ページをめくるとなんと、戦闘機の生い立ちから主要機種一覧表まで載っているぞ。

さかのぼること第一次世界大戦、初めは偵察機として運用されていた航空機が敵航空機の排除を目的として武装するようになり、やがては武装が大型化して「戦闘機」が生まれたと書いている。その後、一人で多くの敵機を落とす「アス」(エース)が現れたり敵の爆撃機との攻防が激しくなって今日に続くと割と真面目な話が載っている。

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同軸機銃の開発によって同乗者と回転銃座が不要になったことや武装の大口径化と弾数の確保に苦慮する話、または一種類の戦闘機だけでは戦えないことを冷静に説いている..。 

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戦闘機の種類に関しては「防空戦闘機」「駆逐戦闘機」「護衛戦闘機」「艦上戦闘機」「特殊戦闘機」についてそれぞれ名前を出して説明している。画像を見ればわかる通り、きちんとイラストまであるぞ!! ここまで描く気力があるなんてすごすぎる。しかしまあ、例によって我が国の事情に全く触れていないのは時局を反映していると言えよう。

これ以外には、「体当たり 野邉軍曹」「北方の陸鷲」「雛わしよ、僕らに続け」といったストーリー仕立てのプロパガンダ記事が多数載っている。が、サーバー容量の都合を鑑み紹介を割愛させてもらう。しっかしまあ、こうした読み物が目的となる年代の子供に十分な数が行きわたったかは甚だ疑問である。皇軍に対して協力しているような記事であるものの、小コラム内には「昨年の米航空機生産量は8万5千機以上」「米国工員数は3年で24倍になる」といった話も載っており、いろいろと複雑な気持ちで満たされる。

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裏表紙は例の遊園地。

「負けるな アメリカの 小僧に」「訓練と伝統に輝く海軍科学館」 

後者のほうにあったといわれる「近代戦大パノラマ模型」が気になる。

が、見に行く方法がタイムマシンに乗るぐらいなので非常に困っている😓😓😓

 

しかし、戦闘機に性能を当たるのは十分な数の練習時間だったり、優秀な高高度装備や航空艤装、さらには高オクタン燃料であり精神論だけでは勝てないと思わないわけにはいきませんでした。